旧正月が休暇になる国で勤務されている方の中には、この時期ほかの国に旅行する人も多いでしょう。ですが、ベトナム旅行では気をつけなければならない点があります。それはサービスチャージです。
ベトナムの旧正月であるテト期間中に旅行を計画する際は、現地のサービス全般において通常価格の30パーセント程度が割り増し料金として設定される実態を正しく把握しておく必要があります。この時期のベトナムは一年で最も重要な祝祭日にあたり、あらゆる経済活動がテト専用の特別価格へと移行します。事前にこの料金体系を理解し、予算に反映させておくことが、現地での円滑な滞在には不可欠です。

サービス全般におけるテト料金の設定
テト期間中に営業を継続しているレストランやカフェ、マッサージ店などのサービス施設では、会計時にテト・サーチャージという名目で追加料金が請求されます。この割り増し率は一般的に30パーセント前後が目安とされていますが、店舗によってはそれ以上の加算が行われる場合もあります。
これは祝日出勤となる従業員への特別手当を賄うための公然とした仕組みであり、現地の法制度や慣習に基づいた正当な価格設定として運用されています。そのため、メニューに記載されている金額とは別に加算されることを前提とした予算管理が求められます。
交通機関と宿泊施設だけでなく入域料なども
交通面においても、テト期間中は需要が大幅に増加するため、あらゆる移動手段で価格が上昇します。タクシーや配車アプリを利用する際は、通常時よりも高い運賃設定が適用されるほか、長距離移動の航空券や鉄道、バスについてもハイシーズン価格が適用され、平時の数倍の費用が必要になることも珍しくありません。
宿泊施設についても同様で、テト期間専用の宿泊レートが適用されます。予約時にはサーチャージの有無や、祝日限定の追加サービスに伴う費用の発生を細かく確認し、総額での支出を把握しておくことが重要です。
また、それだけではなく、施設使用料や観光入場料なども割増になったりします。そのため、現地ツアーに申し込む場合は、すべてに対して30%割り増しになりますので留意されてください。
料金確認と支払い時の留意点
テト期間中のトラブルを避けるためには、サービスの利用前に必ず料金を確認する姿勢が求められます。店頭やメニューにテト料金に関する明示がない場合でも、会計時に割り増し分が加算されるケースが多いため、注文や利用の前に「テト料金はいくらか」を直接確認しておくことが推奨されます。
また、この時期は多くの銀行や両替所が休業し、街中のATMも現金不足になることがあるため、割り増し料金分を含めた十分な現金をあらかじめ手元に用意しておく必要があります。
旅行計画はお早めに
このように、テト期間中のベトナムでは食事、宿泊、交通のすべてにおいて通常よりも高いコストがかかることを避けることはできません。文化体験としての価値が高い時期ではありますが、実務面では「すべてが割高になる」という強い認識を持ち、通常期よりも1.5倍から2倍程度の余裕を持った資金計画を立てることが、滞在を滞りなく進めるための唯一の方法です。
ついでですが、この時期当然のことながらサービス業全般において人手不足となります。特に、女性ガイドは手配しづらい印象ですので、ガイドを手配される場合には正月の準備で忙しい人が多いということは認識しておきましょう。
そして、テト期間中にご旅行を検討される場合には早めに計画を立てることをお勧めします。
